(備忘録)スキー場・ゲレンデに一眼レフを持っていくときに注意した設定や装備をまとめます

せっかくいいカメラを持っているんだから、一度ゲレンデでもきれいな写真を撮ってみたい…!

カービングターンやキッカーの様子をかっこよく激写したい!

雄大なゲレンデの景色を高画質で撮りたい!

そう思ったことは無いでしょうか?

実は私もつい最近こんな風に思ったクチでして、先日無事?にゲレンデ一眼デビューを果たしました。

今回のデビューにあたり、ネットでいろいろと下調べをしてみたものの、情報収集に手間取ったり試行錯誤をしたため、今回備忘録として私が心がけたことを書き留めておきたいと思います。

ちなみに一眼カメラ歴は10年超で、ここ5年ほどはWEBの発信を生業にしており、頻繁に一眼カメラを使って様々なシチュエーシを撮ることが多い、そんな人が書いた記事です。

目次

基礎知識

まずは、ゲレンデに一眼を持っていくときの基本的な注意点について学んでみました。

ざっくりまとめるとこんな感じです。

  • カメラ壊れても泣かない
  • 寒いのでバッテリーがすぐに消耗する可能性大
  • 天気がいい日を狙っていくのがおすすめ
  • カメラ持っているときはゆっくり滑る
  • 撮影時は他のお客さんの邪魔にならないように

故障リスク、バッテリーの持ちの問題、滑走時の心掛け。主にこの3つに注意する必要があるかなと思います。

事前に用意したもの(装備)

まず一番に気にしたのがカメラの保護。ウン十万円する装備なのでさすがにできる限りの防護策を調べてみました。

カメラ回りの装備としては、SONY α7iiiにTAMRONの70-300㎜の望遠レンズ+防寒カバー。

弊カメラの動作温度は公式ガイドによると0~40℃、現地の気温はマイナス一桁台だったので、カメラの防寒対策は必須。以下の装備で臨みました。

カメラと防寒カバー。トランシーバーはライダーからの借り物
  • カメラ用の防寒カバー(オーロラを撮影する人も購入されているようなので、ゲレンデなら安心かなと)
  • 望遠レンズ(もともと持っていた標準レンズ(28-70㎜)だと足りないと言われたので、わざわざ購入)
  • カメラ本体(こちらはもともと仕事用で使っていたものを流用)

特に、防寒カバーと望遠レンズを用意したというのが一番のポイントかと思います。

ちなみに…

今回使用した防寒カバーは、操作する手を突っ込んで使う仕様なのですが、その防寒性能はかなり強力で、スノボのグローブをしているときよりも暖かったです(笑)

カメラの設定

あとは実際にゲレンデで設定を変えながら撮影に臨むわけですが、雪上の高速移動物体を瞬時に捉えるという極めて特殊なシチュエーションなので、それに合わせてカメラの設定も通常時とはかなり変えていきました。

事前に設定しておいたこと

  • フォーカスモード:コンティニュアスAF(シャッター半押ししている間ピントを常時調節してくれる)
  • AF-C時の優先設定:バランス重視
  • フォーカスエリア:フレキシブルスポット(*)
  • AF駆動速度:標準
  • ドライブモード:連続撮影Hi
  • 記録モード:標準(SDカードを2枚させるけど、枚数を稼ぎたかったので同時記録はしない設定に)

難しい解説はそれぞれ調べていただくことにして、「連射しながらピントを合わせ続けてほしい。」そんな設定にしたということです。

もっと詳しく知りたい方は

sonyの公式ヘルプに解説があるのでご参考ください。

コンティニュアスAFとは?

フォーカス/レリーズ優先とは?

連続撮影について

*撮影中、特に難儀したのはフォーカスエリアでした。

雪面にピントが合ってしまった失敗例

ワイドやオートだと雪面にピントが合ったりすることも多くてどうも煩わしく、「構図を決めて置きピン風」にすることで、成功率も上がった手ごたえがありました。

GOOD!!!

撮影時に都度確認しながら調整したこと

あとはライダーに協力いただきながらリフトを何本も回し、シャッタスピードや絞りを調節しながらいろいろと撮り比べしてみました。

最終的に落ち着いたのは以下のような組み合わせ。

  • ISO:オート
  • シャッタースピード:1600-2000ぐらい
  • 絞り:その時の光量に合わせて適宜絞る(ピーカンだと明るすぎる時がしばしば)
瞬間を切り取る、SS1/2000

上記以外にも、「F1の写真みたいな流し撮りがしてみたい。」と思いSS1/200で撮影したり

背景が流れる、SS1/200(多分そのぐらい)ライダーの移動速度に合わせてカメラを流すのが難しい…

設定を直し忘れて、なんか白飛びするな~というカットが多くなったり(笑)

雄大な景色と一体化させるためにF値を絞り込んだり

F値11

…と、色々試しましたが、「シャッタースピード2000で露出と構図だけ決めて、あとは高速連射にお任せ」というスタイルは非常に心強かったです。

細かい点で気を付けたところ

あとはちょっとした工夫などですが、

  • 撮影時はファインダーを覗かずに(息でカメラに水滴が付く)モニターを見ながら。
  • 気持ち引きで撮って、現像ソフトでトリミング
  • 露出を多少ミスっても、現像ソフトで調整

…というところも実はやっていたりします。特に、色や構図は後からでも結構なんとかなってしまうので、最近のソフトはすごいなぁと改めて思いました。

before
after

まとめ

実際に今回の装備はどうだったのかをまとめます。

冒頭に紹介した防寒カバーが非常に優秀で、そのおかげもあって良いカットがたくさん撮れました。

8時~15時まで使って撮影枚数は約1500カット。バッテリー残量は満タン→65%と、満足のいく結果に。おかげで、設定をいろいろと変えて撮る余裕も生まれいいカットがたくさん残せた気がします。普段仕事で使っているカメラのポテンシャルの高さにも驚かされました…!

ただ、さすがに一日撮影に回っていると自分も滑りたくなってきますね笑!

2022.12.28追記:だんだん慣れてきて気が緩み、防寒フードを付けずに素でゲレンデ撮影をしたりレンズ交換をしたりしていたら、シャッターが戻らなくなる不具合が・・・。カメラ本体の修理で数万円の出費となりました(涙)皆様くれぐれもお気をつけてください。

インスタtwitterでも作例をアップしているので是非チェックしてみてください。また、私はこうしてますよ~的な情報も教えていただけると励みになります!

それでは、よいカメラライフを!

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