ここまでの記事で折にふれてきた「ユーザー目線」という言葉、これって一体どういうことなのか?この記事で触れたいと思います。平たく言えば、人はなぜ行動するのか?という本質の部分です。
共通していることは感情の変化
ここまで書いてきたことを今一度おさらいすると
・魅力的な、興味を引くタイトルを付けましょう
・その記事で連想させたいイメージをアイキャッチ画像にしましょう
・説得力のある文書の構成にしましょう
・共感を呼び起こす自分の体験も付け加えましょう。
おおよそこのようなことをお伝えしてきました。
理論的な構成ばかりかと思いきや、実は太字で強調しているところは感情が関係していることが分かっていただけるかと思います。
ユーザーの認知~行動プロセス
自分が客の場合
例えば自分が商品を買う立場であると仮定します。
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ふと何かがきっかけで目についた
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リンクを踏んで記事を読んだ
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どんどん引き込まれていった
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気がつけば商品を比較検討して、カートに入れていた
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決済画面の直前まで行って、「ん?これは衝動買いでは?」と気づく
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こんなあるある、ありませんか?
ユーザーがお客さんの場合
私がセミナー等で参加者にお教えしているユーザの思考・行動プロセスもこれと似たような感じです。
行動フローと、作り手の意図を( )書きで併記しました。
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認知(何気なく目に付くのではなく、実は意図的に目に付くように仕掛けている=例:SEO、広告)
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興味(私のことだ!と思ってもらえるようなタイトルを付ける)
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流入(ほぼ無意識にここまで来る)
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閲覧(悩みや痛みに生々しくアクセスすることで、記事に引き込む)
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(満足に至るまでに、疑い、比較、分析、失敗したくない。などを経るので、その答えも用意しておく)
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満足(書き手のビジョンを示し、共鳴させる。)
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行動(居ても立ってもいられなくなっているであろうところに、背中を押す)
こういったステップを踏みます。
映画のプロモーションの例
この記事を書いていて連想したのが、ヒット映画のCM。
「こんなに泣いた映画は5年ぶりです!」
「彼女のことを、もっと大切にしようと思いました!」
などなど、劇場に足を運んだお客さんが興奮気味にインタビューを受けているシーンを見たことがあると思います。
あれも、CMを見ている人の感情にアクセスしている典型的なパターンです。
TVショッピングの「ユーザーの声」も全く同じ。
人は人のリアルに共感する
この記事を通して何が言いたいかというと、理屈ばかりで書いてても半分ぐらいしか正解が取れない。ということです。
商品やサービスを作るのは人。買うのも人。
思い、気持ち、感情、これを伝えることを常に脇に抱えて記事を書くことを心がけてみてください。