前回の記事の続きです。
前回の記事では、「読者の検索意図を読み解いて、それに対して答えを返す」ということがSEOの基本的な戦略であるとお話しました。
このノウハウもだいぶ普及してきているので、ご存じの方も多いです。
が、読者のハートをワシづかみにしているかというと話は別。
インターネット界隈を見ていると何が起こっているかというと、ノウハウに終始して薄っぺらくて心に響かない記事ばかり。という現象。
検索エンジンの向こう側にいるのは、「人」です。
この記事では、SEO対策を行う本当の意図についてお話したいと思います。
共感を呼べる記事を書こう→共感は、自己開示からしか生まれない。
「SEO対策を施して、上手く読者の検索意図に沿った答えを返せる記事が書けました!(パチパチ)」
結構なことです。ライバルがいなければそれでもOKなのですが、ただそれだけだと、薄っぺらいライターと一緒です。いつかあなたよりも濃い記事を書く人が現れた時に、いとも簡単にひっくり返されるでしょう。
なにより、「あなただからこそ書く意味」というものがそこには無い。
そこで重要な要素が「自己開示」なのです。
自己開示を記事に盛り込む方法
前回のセミナーでお話した内容がまさにそれでしたので、スライドを使って説明します。
方法その1
リード文にbeforeの自分の当時の思いを入れる。
方法その2
まとめにafterの自分の感想・体験を入れる。
以上です。
これだけでぐんと共感される記事が書けるようになります。
ただこれが、出来るようで出来ない。
「自分のことは自分が一番わからないから」です。
そして、他人のことに興味がある他人もなかなかいません。
だからこそ、これが出来る人は強いです。
自己開示とSEO対策を施して、レッドオーシャンなキーワードで検索一桁代に上げた事例
「30代 マスカラ おすすめ」という競合熾烈なキーワードで見事に検索上位を獲得した事例を1つご紹介します。
トリイくんのマーケティング大学でご一緒させていただいているなつらぼさんの、こちらの記事。
施策を打つ前は43位でしたが、直近で6-8位まで浮上。
リライト直後に順位変動があってガクンと下がりましたが、その後じわじわとgoogle検索で上位に表示されてきています。
アドバイスさせていただいた内容は、
- リード文が弱く心に刺さらない
- 自分自身がなぜこの記事を書くに至ったか、自分なりの人生のエピソードを絡めて欲しい
の2点。
PV(セッション)の増加もこのとおり。
SEOの将来は、どんどん本物の情報を発信出来る人しか生き残らないと思うよ
ということで、単にキーワードを絡める、検索意図を読み解く。だけではなく、
自分自身の経験や過去を開示して、いかに共感してもらうか。
こういった要素がますます重要になってくると思います。
あなたという人間は世界に1人しかいません。
「こんなこと考えているの、私だけだよね・・・」と思うかもしれませんが、実はあなたと同じ体験・経験をしている人がいる場合が往々にしてあるのです。
皆、自分と同じ想いをもつ人と繋がりたがっている。ということです。
同じ想い・・・それは、どうやって知ってもらうの???
やっぱり自己開示するしか無いですよね。
一度お試しあれ。