前回の記事で、自分が立つべきポジショニング、誰の、どんな悩みを解決したらよいか。が明確になりました。
この記事では次のステップとして、「ペルソナ」というものを決めていきます。平たく言えば「対象とする顧客像」なのですが、具体的に以下のレベルまで絞り込んでいく必要があります。
- 特定の誰か一人にまで絞り込む(その人は双方にとって理想となる人物像)
- その人は日頃どんなことしていて、どんなことに悩んでいるのか
- 何がきっかけで私のサイトに出会ったのか
- それまでどういった行動をしてきたのか
- 現状から、何をどうさせたいのか?
- 根本に、何を大切にしているのか?どんな理想(思想)をもっているのか?
こういった部分を明確にすることがこの記事で行うことです。
後のステップで全てに響いてきますので、ここでクッキリとフォーカスさせましょう。
ペルソナを作成する方法
前回の記事までで「ブログ 集客」というキーワード(←あなたも、自分が狙いたいキーワードで同じようにやってください)を攻めるために、下準備を進めてきました。
- 競合サイトの分析結果
- 自分が立つべきポジショニング
- 相手の悩み
- 自分のメッセージ
これらをベースに作り込んでいきます。
前回記事のまとめを今一度簡単におさらいしておきましょう。
競合サイトの分析結果、競合の弱点と自分が攻め入れる余地は?
- 必要な知識は競合のページをざっと読めば手に入る
- ところが、「教えっぱなしの状態」か、「抽象的な概念・理想論」で片付けられている記事が少なくない。
- 本格的に学ぼうとしたら自力で読み解いて頑張るか、コンサルを受けるしか無さそう。
どんな悩みを持った人が隠れているだろうか?
- コンサルやスクールは興味があるけど、踏み出せない人がおそらくかなりの数がいる。
- コンサルやスクールに踏み出したいけど、この人に頼みたい!という人が既に忙しいので、頼むに頼めない
- ブログで集客したいけど、やることが多すぎて何から手を付けたらよいか分からなくなってしまった。思考停止した。
その悩みを解決する方法は何か
- ブログ集客に特化した学びの場となるサイトを作る
メッセージ、伝えたいことは何か
- 教えっぱなしじゃない、かと言って安易にコンサルに誘導するのでもない。「1か100か、それとも0か」ではなく、もっと多くの人にブログ集客の楽しさ、簡単さを知って・学んでほしい。
- 「集客にお金がかけられないから手軽に始められるブログを使おう。」という動機が多いはずだから、集客の方法も1つ1つコツコツやれば完成するようなコンテンツがあって当然。なのに現状の競合サイトは少々不親切。
- 1記事1テーマで勉強出来るようなサイト設計、行動することの障壁を可能な限り下げた構成にする。
これらをもとにペルソナを作り込んでいくと非常にやりやすいです
作ったペルソナ
大阪市内で個人事業を営むデザイナーの35歳男性。開業して3年目。事業は軌道に乗って売上もそこそこ。コツコツと地道に努力を続けてきたおかげで、ありがたいことに口コミ・人づてでお客さんが絶えることなく来ていただいてる。
ただ、将来のことを考えたときに集客の方法が口コミ一本槍というのに不安を感じているのも正直なところで、他の集客手段も開拓しておきたい。幸いフリーランスになる前の交友関係のお陰でお仕事を頂いているが、それだといつまでたっても下請け根性が抜けないし
自前のHPは以前知り合いと共同で作り、画像のデザインに関しては自前でやった。これはこれで満足しているんだけど。。。ブログも一応ワードプレスで、作品の紹介をしているもののそもそも反応があるのかすら分からないし、ブログはぶっちゃけ片手間。
駆け出しの頃は妻や家族に本当に心配をかけたし、そんな中なんとか頑張ってやってきて軌道に乗ったところ。もうあの頃のような寝る間も惜しんで仕事に明け暮れる生活は、生まれたばかりの子供のことを考えると絶対にやりたくない。妻にももっといい思いをさせたいし、子供にだっていっぱい愛情を注いであげたい。
いやそもそも、デザイナーというこの仕事、「効果があったのか否か。」というのは一体何が決めるのだろうか?クライアントのニーズを汲み取って誠心誠意応えているが、効果の度合いを自問自答すると心苦しいところは正直ある。だから集客のためにコンサルをお願いするというのは不信感や不安感が拭えない。
とにかく家族のために時間をなるべく確保したいので(もちろん仕事は期限内できっちりやる)、スキマ時間を使ってコツコツと、実際に効果を確かめながら集客のスキルを身につけていくスタイルに興味がある。
お金をかけずに、コツコツやれて、仕事の合間に自宅でできること・・・
となると、SNSかブログか。。。インスタだと写真メインだし、twitterは趣味化している。facebookは完全にプライベートだし、、、実はデザイナーもいろんなことを考えて制作しているから、作品への思いを綴りたいことも踏まえると、ブログかなぁ。。。
さて、ブログで集客するにはどうしたらいいんだろう?
そして、「ブログ 集客」でHITした仲村屋のHPを訪問した。
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以上が今回設定したペルソナです。あなたも、同じようにとりあえずやってみてください。
以下で細かく解説をしていきます。
ペルソナ作成のコツは、自分の理想と重なるか・自分は誰であるか。
ペルソナを作るとき、毎回頭を悩ませます。
「え?こんなに細かいの?」という点、
「こういった人にもいいな。あ!ああいった想定もいいな。」という、教えた過ぎて迷ってしまうケース
私自身も今回のペルソナ作りをするにあたり「もっと初心者を想定するか」「起業志望者にするか」など、複数のユーザー像が頭をよぎりましたが、今回のペルソナにしました。
- 既に自分の事業を持っている。→ブログで集客したい人ってそもそもビジネスを持っている人だろう。
- さらに拡大させるための手段の一つと位置づけている→既に売上があって、+αが欲しい
- ブログ経験がある→学習スピードをある程度合わせたい。
- 自分のペースで、コツコツと学びながら成長したい→学習サイトとの親和性
- コンサルには疑問を感じている。→同上。
競合リサーチの結果と、自分自身の理想とする顧客像を踏まえてイメージしたからです。あなたなら、「どんな方」に来てほしいでしょうか?それは、競合リサーチの結果出した自分のポジショニングと合致しているでしょうか?
実際に私は大阪市内で週1回のマーケティング勉強会に自ら参加して、仲間とともにペルソナ作りを学んでいますが、
- Aさんのパターンや、Bさんのパターンもある(実際に懇意にしてくれる相手方をペルソナにするケース)
- 自分自身の経験も踏まえてサービスを作っていきたい(過去の自分をペルソナにするケース)
やはり仲間がペルソナを作ってみても、幾つかのパターンが出て来るのも目の当たりにしました。
そうした場合に重要なことは、自分は何者として情報提供に係わるか。です。
競合サイトの調査で自分が取ったポジショニングがまさにこれですし、自分が見ている視座がここにそのまま当てはまります。
過去の失敗の経験からのネガティブな感情や、他者との比較はどうしても出てきますが、それとは切り分ける必要があります。
全くゼロの状態からあなたが最大限のパフォーマンスを発揮するための宣言~意思を固めること~がこの部分です。
「お前は一体何者なのだ?」という質問に対する答えを用意しましょう。
ここのペルソナに対してこれから様々なコンテンツを提供していくことになります。
ここがブレると今後のコンテンツもブレブレになってしまいます。
まとめ
- 競合サイトの分析結果を踏まえて、ペルソナを作る
- 競合サイトの弱みを集約すると、まだまだ困っている人はいっぱいいる。その人達はどういった生活を送っているのか?お金や勉強、ライフスタイルはどういったことに重きを置いているのか。
- 理想とする顧客像、自分自身の理想・ビジョンと一致する人物像を作ることがコツ
- ゼロの状態から自分は何者として係わるのか、腹をくくること。
これは1つのサイトを作るときはもちろんのこと、1つ1つの記事を投稿するときにも応用できます。
1つ1つの記事で勝負するときは、もう少しライトでも構いません。
「競合の弱い部分はここで、このユーザーは取りこぼしているだろうから、こんなユーザーに向けて記事を書こう!」ぐらいのラフなものでも、いい勝負出来ることが多いです。
「これが正解」というものはありませんので、自由な発想でペルソナを作ってみましょう!