こんにちは。中村です。
拠点を大阪から福井に移して早3か月が経過。
2019年の第1四半期が終わったので、このあたりで実験結果を報告したいと思います。実験と言っても大それたものではなく、感覚的にやっていたことを改めて数字を交えて振り返ってみた。というものです。
仮説:魅力あるコンテンツがあり、その価値が伝われば人は遠くからでも来るのか?→Yes
上記のような仮説を半ば確信的に持ち、福井での田舎暮らしをスタートさせました。
当初、「田舎暮らし」と聞いた人の中には「スーパーは近くにあるの?」「車は通れるの?」など、スゴイ想像をされてたようですが、車で5分あればぐるっと市街地を回れるコンパクトな住みやすい街です。
ざっくりとこれまで福井(大野市)の我が家に遊びに来てくれた方の人数は以下の通り。
延べ人数で55名。うち県外からの訪問者は30名と、半分以上です。
現在の暮らしを始める時点で、『何人を目標にする』というものは掲げていませんでしたが、人口三万人少々の田舎町にこれだけの人をぶっつけ本番でさらりと呼んでみせたというのは、改めて振り返ってみても上々なのではないでしょうか。
「ここには何もない」と地元の人が言うがそれは本当なのか?→No
「ここは田舎だし、何もないから」と地元の人の声をよく耳にしますが、果たして本当にそうでしょうか?(少なくとも僕個人はこの町に魅力を感じて拠点を移した人なので、同じような人は少なくないはず)
それには、滞在時間と使ったお金をざっくり計算してみると何かが見えてくると思ったので、計算してみました。
訪問された方をざっと眺めてみると、1回の訪問での滞在時間は短くて2-3時間、長いと2泊3日という方も。
厳密なデータではありませんが、間を取った一例として、、、
スノーボード目当ての方…朝来て(8:00)→夕方帰る(18:00)で10時間。
飲食目当ての方…夜来て(19:00)→翌朝帰る(8:00)で13時間
おおよそこのパターンが多かったです。
これだけ滞在時間が長いと、「2食食べる」「近隣を観光する」も加わって、少なくとも3-4000円は使っている計算。
3か月の累計ではありますが、3000円×50名=15万円程度はこの街に落ちている計算となります。
たった一人、私が自分のライフスタイルを楽しそうに発信することで生まれた付加価値だと思います。
それは、観光なのか、人なのか、温泉なのか、スキー場なのか、それとも複合的なものなのか・・・来る人によってまちまちですが『何かに価値を感じているからこそ来た』ということは言えると思います。
重要なポイント「自分一人だけでやろうとしない」
・・・と、なんだかすごそうなことを書きましたが、これは私一人の力では決してありません。
(自分自身として)
- スノーボードがもともと大好きだった→西日本最大級のスキー場が家から30分のところにある
- スノーボードのブログを書いており、読者が一定数居た&コミュニティを主宰して情報を共有していた
- 発信の仕方も心得ていた
(この町-コミュニティ-として)
- 水がめちゃくちゃおいしい
- おいしいご飯屋さんが多い
- 古い町並みも残っていて歩いていて楽しい
- 町の人の雰囲気が自分と相性が良い気がする
など、自分が昔からやってきた大好きなこと、自分の興味関心があること、それと「その町がもともと持っているポテンシャル」がうまくマッチしたからできたことだと思っています。
何をやるかも大事ですが、それ以上に『どこで・誰とやるか』もすごく大事だと感じています。
溢れた分で誰かを喜ばせる。ローカルな経済圏のイメージ図
というわけで、ぼんやりと描いている図式が小さいながらも実証できてきているのかな。という気がします。
step1 自分が苦も無く簡単にできることで、ほんの少しおすそ分けする(黄色の部分)
step2 喜んでくれた人のうち、何人かはリピートしてくれる(赤色の部分)
step3 巡り巡って自分も何かしらの恩恵を受ける(有形無形問わず)(緑色の部分)
そしてStep1に戻る・・・
こんな循環が生まれると素敵だな。とささやかながら考えている人です。
ただ前提として、
- 自分自身の生活の基盤をちゃんと整えておく
- 自分自身を満たしておく
ということが重要なのは言うまでもありませんが、付加価値をどうやって生み出すか。それを誰に対して届けたいのか。どんな人達と一緒に居たいのか。
ということを日々学びながら実戦している次第であります。
まとめ
世の中の情勢を見ているといろいろと不安になってしまうような動きも少なくありませんが、自分にできることの一つとして、ローカルの魅力を発掘・発信してその場所の価値を高め、お金を循環させる。(すごくざっくり言うと、外貨を稼いで内需を潤す)という活動にこれからも注力していきたいと思います。