こんにちは、WEB制作や発信サポートをしている中村です。
今日は、「お客様の声をレポートにまとめたいけど、文章を整えるのが大変…」という方に向けて、私が実際にやっている方法をご紹介します。
キーワードは、「録音×文字起こし×ChatGPT」の三本柱。
インタビューの“熱”を、いい感じに残すには?
お客様に感想をもらいたいとき、テキストで一から書いてもらう・または自分でメモしたものから書き起こすのってけっこう大変です。
「何を書いたらいいのかわからない…」
「表現が難しい」
「忙しくて時間が取れない」
そんなときは、雑談ベースでゆるっと話してもらうインタビューがおすすめ。インタビューする際「相手に聞くべき質問」については以下の書籍が参考になります。
「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法―チラシ・DM・ホームページがスゴ腕営業マンに変わる!
Step1:録音アプリでインタビュー
おすすめはスマホのボイスレコーダーアプリ。私が使っているのは、以下のようなアプリです:
Android標準のレコーダー(Pixelユーザーは文字起こしが自動で可)

ぱっと見は普通のボイスレコーダーなんですが、「文字起こし」にタブを切り替えると、録音しながら即文字起こしをしてくれるんです!(便利すぎる・・・!)


Step2:ChatGPTに文字起こしを読み込ませる
録音した音声をテキスト化できたら、そのテキストをそっくりそのまま全てコピーしてChatGPTに「インタビューの文字起こしを、お客様の声として書き直してほしい」と命令します。
自動文字起こしなので、固有名詞の誤字脱字は多数ありますが、基本的には何も直さなくてOKです。

命令文は、一旦シンプルに。細かな指定なしで依頼してみましょう。
すると、こんな風に読みやすく整えてくれました!
お客様の声
七間商店街 様|イベント運営の効率化と新しい出店者とのつながりに効果を実感
楽市の運営では、これまで出店受付や情報共有のやりとりが属人的になっていて、正直ちょっと大変でした。誰かが受付をして、それをまた別の人に伝えて…と、やりとりが煩雑になりがちで。特に締め切り前には「○○さん、申し込んでたっけ?」と確認が必要になったり、配置図を作る段階で情報が足りなかったりすることもよくありました。
今回、ホームページに申込フォームを設けていただいたことで、事務スタッフも含めた情報共有がしやすくなり、確認ミスも減りました。まとめて一覧で見られるという点も非常に助かっています。
ネットを使えない年配の方には従来通りのアナログ対応も続けつつ、新しい出店者さんの中には「ホームページを見て申し込みました」という方も増えていて、情報発信の効果を実感しています。
実際、「どこか出店できるイベントを探していたところ、楽市を見つけました」というコーヒー屋さんもいらっしゃいました。
フォームがあることで「こんなイベントあるよ」と出店者同士で紹介しやすくなっていて、自然な広がりも感じています。「見つけやすく、申し込みやすい」という仕組みは、運営側にとっても参加者にとっても大きなメリットですね。(中略)
出力してほしいスタイルや構成が決まっている場合は、「どう整えてほしいか」を具体的に伝えると更にGOODです!
命令文の例:
この文字起こしをもとに、お客様の声として読みやすく整えてください。 以下の構成に合わせてください。 ・どんな悩みがあったか ・どんなきっかけで依頼したか ・どんなことが解決したか ・どんな反応や変化があったか ・今後どうしていきたいか
出力の例:
お客様の声
七間商店街 様|イベント受付・情報共有の負担が軽くなり、新しい出店者との接点も増えました
■どんな悩みがあったか
これまでは、イベント出店の受付や情報のとりまとめを、毎回スタッフ同士で手作業で行っていました。
誰かに届いた申込用紙をまた全体で共有し直す、締切直前に「このお店は来るんだっけ?」と確認するなど、連絡の行き違いやロスが多かったんです。
紙やFAX、電話での受付が中心だったため、情報の整理にも時間がかかっていました。■どんなきっかけで依頼したか
「もっとスムーズに出店受付ができるようにしたい」という声があがり、毎月開催するようになったタイミングで、フォーム受付ができるホームページをお願いしました。
出店情報を一元管理できて、スタッフ間でも情報共有がしやすくなる仕組みがほしいと考えたのがきっかけです。■どんなことが解決したか
申込フォームからの受付が中心になったことで、情報の取りまとめが圧倒的に楽になりました。
以前は個人宛にバラバラに届いていた申し込みが、一覧で確認できるようになり、事務スタッフも把握しやすくなっています。
チェック項目も整理されているので、誰がどのタイミングで申し込んでいるかが明確になり、配置図の作成もスムーズになりました。■どんな反応や変化があったか
最近では「ホームページを見て申し込みました」という新しい出店者の方が増えてきました。
中には「イベントに出たかったけど、出せる場所が見つからなかった」という方が、ホームページを見つけてくれて参加につながったケースもあります。
情報がオープンになったことで、出店者同士が「ここ、申し込みやすかったよ」と紹介し合う動きも出ていて、自然と輪が広がっているのを感じます。■今後どうしていきたいか
ホームページは引き続き活用しながら、今後はリアルな場でも告知できるように、チラシや案内カードのようなツールも準備していきたいです。
アナログが必要な場面では柔軟に対応しつつ、ネットを使える層にはもっとスムーズに情報を届けられるよう整えていきたいと思います。
Step3:構成スタイルを選べば、何通りでも出力OK
ChatGPTのすごいところは、トーンや構成を変えて何通りも出力できること。
たとえば、
- 事例紹介風(文章メインのブログ用)
- ランディングページ向け「お客様の声」風(文量を減らして1〜2段落+見出し)
- 営業資料向け(PowerPointやPDF用の箇条書きスタイル)
- SNS投稿用のダイジェスト
- インタビュー動画の概要テキスト
などなど、用途に応じて整形し直すことができます。
例えば、「インタビュー記事風に出力して」と再度伝えると、まるで雑誌の読み物のように書き直してくれます!

実際にアプリやChatGPTを動かしながら操作している動画も、YouTubeにアップしているので細かな操作方法を確認したい方はこちらもご覧ください。
まとめ:録音→文字起こし→ChatGPTで整えるだけ
お客様の声をしっかり伝えることは、自分の仕事の価値を再認識する機会にもなります。
でも、全部一人で整えるのは大変。
ChatGPTを使えば、「話した内容」がそのまま“伝わるコンテンツ”になる。
ちょっとした工夫で、想いがグッと伝わるようになりますよ。